私の仕事
#004 — 2026 / 03 / 10


トゥースィーの対円(Tusi couple)は、大きい円の内側を小さい円が滑らずに転がるとき、小さい円の円周上の点は直線を描くというものです。これを導出してみます。
トゥースィーの対円では、大きい円の半径は小さい円の半径の 2 倍です。
小さい円が右端 $(R,\,0)$ から反時計回りに大きい円の内側を滑らずに『転がる』とします。
『転がる』とは、次の 2 つの運動の合成です。
並進:小円の中心 C が原点のまわりを回転する。(反時計回り)
自転:小円が自分の中心 C のまわりを回転する。(時計回り)
小円の中心が角度 $\theta$ だけ並進したとき、大円内側に沿って移動した弧長 $S$ は
滑らずに転がるためには、小円上の点が自転することにより距離 $S$ を移動するということだから
$R\theta = r\phi$ に $R = 2r$ を代入すると
つまり、小円が $\theta$ だけ並進するとき、自転角は $\phi = 2\theta$ となります。
小円上の点 P の座標 $(x,\,y)$ を求めるには
C $(x_c,\,y_c)$ とする。C は半径 $(R-r)=r$ の円を描くから
C に対して P は反対方向に回転するから、点 P の点 C に対する位置 $(x_{cp},\,y_{cp})$ は
$\phi = 2\theta$ を代入すると
$\cos(-\theta)=\cos\theta,\;\sin(-\theta)=-\sin\theta$ だから
つまり、点 P は $x$ 軸上だけを移動し、その範囲は $x=R$ から $x=-R$ である。