前2作でAIの特徴と付き合い方を考えてきました。こうした付き合い方が必要になる理由、それはAIの「ある特徴」かもしれません。それが「記憶を持ち越せない」です(タイトルは「忘れてたらすみません…」ぐらいの意味です)。
AIは毎回が初対面
AIとのやり取りを人間関係で例えると、こんな状況に似ています。
あなた(ユーザー)が久しぶりに会った仕事関係の顔見知りAIさんに「しばらくぶりですね」と声をかけます。しかし、AIさんはあなたが誰なのか全く覚えていません。それでも、会話を重ねる中で「ああ、この人は仕事関係の人かもしれない」と推測し、それらしい受け答えをしています。
会話が続くにつれ、AIさんはあなたが誰で、何を求めているのかを推測できるようになりました。あなたは「またよろしくお願いします」と、別れます。
一方、AIさんが会話の中で得た理解は残りません。終わるとすべてが消えます。次に会った時、また同じような会話を最初から繰り返すことになるのです。
これが、AIとのやり取りです。毎回が「初対面」であり、会話の中から相手を推測し、適切に振る舞おうとするものの、終わればすべてがリセット。人間のような連続性のある記憶や関係性の蓄積は、AIには存在しないのです。
AIとの付き合いは「1から」「ていねいに」
1作目「If AI may say so…」では「AIは矛盾した要求を捌けない → 接し方を変える」
2作目「If AI may ask…」では「AIは情報を整理しなおせない → 接し方を変える」
3作目(今回)「Sorry if AI forgot…」では「AIは記憶を持ち越せない → 接し方を変える」
接し方を変える、これがAIとの付き合い方のコツです。
1 「前にも言ったけど」ではなく、「1から始める」
AIは前回の会話を持っていないので、過去の前提から話を始めるとズレが生じることがあります。設定に書き込んだり、サマリーを読み込ませても、限界があります。ズレを早めに察知し、指示の粒度を上げるなどの対応が大事になります。
2 必要なコンテキストを最初に伝える
AIは会話の途中で「あなたが求めているのは、これですか?」とあまり確認してきません。必要なコンテキスト(自分の状況、これまでの経緯、目的)を最初に伝えないと、ユーザー側の認識とAIの推測のズレが、出力にそのまま反映されてしまいます。
3 繰り返しを面倒がらず、確認しながら進める
会話が長くなると、最初に伝えた条件をAIが取り違えていることもあります。途中でユーザーから「いま何を作ってほしいか」を伝え直すだけで、出力の精度が戻ります。
結局は「求めすぎない」
3作を要約するとAIと付き合うコツは「相手に求めすぎない」。でも、これって、人間同士だって同じだよね。3作ブログ書いて、当たり前のことを再確認しただけかも、です。今回もPartner with Claude Opus(from Anthropic)でした。
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もちろん、Claudeは私をパートナーだと覚えていません。

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